« 1982年5月、北へ ~プロローグ~ | トップページ | 1982年5月、北へ vol.2(羽黒~平泉) »

2011年3月21日 (月)

1982年5月、北へ vol.1(大阪~羽黒)

●大阪→<急行「きたぐに」車中泊>→鶴岡(または酒田)

→<バス>→羽黒町(門前町手向)

 

大阪駅を出た途端、どこかの席から、東北弁の会話(どの地方の言葉かは

わかりませんでした)が聞こえてきた。「北へ向かっているなあ」と実感。

 

向かい合わせの普通座席ボックスに一人。

夜の間、鉄道公安官が列車内を巡回していたので、不安はなかった。

一夜明け、新潟を過ぎて辺りからは、駅に停まる度に乗降客がありました。

前の座席に座る人も何度か変わり、

その度に、どこから来たのか尋ねられたものです。

 

鶴岡(山形県)に着いたのは、昼を過ぎていたと思う。

初めは、酒田まで行き、そこから羽黒門前町手向を目指す予定でしたが、

空腹で目が回りそうだったので、鶴岡駅で降りたのでした。

せっかくだからと、鶴岡公園付近をウロウロしたけれど、明るい内に羽黒へ

移動したかったので、明治・大正期の建物の中などは見学せずじまい。

 

手向にはバスで向かいました。でも、鶴岡からなのか、一旦、酒田まで

行ってからだったのかは全く記憶が無いのです。

 

バスに乗り込む前に、ガイドブックを頼りに予約した民宿(宿坊という雰囲気は

なかった)に着いたら、あれあれ、民宿の人がいないよ。

しばらく入口で待っていると戻って来て、

「今日泊るお客さんのために山菜を採りに行っていた」と言う。

帳場に誰もいないなんて、のんびりしているなあと思ったものですが、

修験のための宿坊が並ぶ町。人を信じる気持ちが強いのでしょう。

1982haguro1

 

羽黒山に登った。頂上には、出羽神社があります。

羽黒山参道入り口の随神門をくぐると、まあ、すごい石段が始まります。

見上げると、気が遠くなりそう。2446段もあるらしい。

1982haguro4

休憩をとりながら、登り着いた途端、ホラ貝の音が響いてきた。

歩き進んでいたら、目の前を山伏の装束の人が通り過ぎ、

なんだか、古の時代にタイムスリップした気分でした。

1982haguro2

宿の夕食は、山菜が中心の素朴な料理が並んだ。

広間で食べましたが、5~6人の作業着を身につけたグループが

食事をしていて、どちらからともなく、会話が始まる。

 

国土地理院の人達だった。朝日山地の測量をしているとのこと。

道なき道を歩く毎日だと笑っていた。

|

« 1982年5月、北へ ~プロローグ~ | トップページ | 1982年5月、北へ vol.2(羽黒~平泉) »