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2007年2月17日 (土)

日本の名随筆3巻「猫」

本棚に手付かずの本が埋もれていました。
(手に入れて満足し、まだ読んでいない書籍が結構あるのです。反省…)

件の本は、作品社の「日本の名随筆」第3巻の「猫」(選者:阿部 昭)

発刊は1982年(あらら、25年前に買っていた本です(~_~;))
その名のとおり、猫にまつわる随筆を集めたものです。
どの話も1982年以前の著作なので、登場する猫たちのほとんどが
内、外の出入りが自由であり、ワクチンの話なども出てきません。

今どきの猫と取り巻く環境も違えば、人の関わり方も少々違うところもあり、
ちょっと引いてしまうような一節があったりします。
が、いつの世も猫を愛でる姿は同じ、どの話も興味深く読みました。

中でも、印象に残ったのは、
評論家の坂西志保(故人)の「猫に仕えるの記」と、続いて収録されている
経済学者・農学者の東畑精一(故人)の「坂西さんと猫」です。

「猫に仕えるの記」の冒頭を少し引用します。

『正直なところ私は猫に飼われている。
自分の十分の一にも足りない動物に顎でこき使われているなんて、
一寸だらしがないと思われるかも知れませんが、
これは猫界の慣わしであって、
最初からそういってしまったほうが気が楽である。』

坂西さんは、自他共に認める猫好きだったようで、
同盟宣言でもしたくなる書き出しです。

次の「坂西さんと猫」は、『坂西志保さんが急死された・・・・』で始まります。
坂西さんの人柄に触れながら、東畑さんの優しさもあふれるお話です。

東畑さんのお宅に、養子に行った憲ちゃん、勘ちゃんという兄弟猫に
坂西家の猫から手紙が届いていたらしく原文のまま書かれていました。

『東畑憲法さま 勘太郎さま ボクは坂西タロです。
東京のネオンサインは綺麗ですか。・・・』

東畑家の憲ちゃん、勘ちゃんも返事を出します。
『太郎ちゃん、おはがき有難う、みんな御元気の由、
僕たちがいなくなって淋しいんだってね。・・・』

4兄妹のこととも重なり、少々センチメンタルにもなったりして…
ちび平君、東京の源ちゃん、里羽ちゃん、熊本のトラちゃんに手紙書く?

S060517koneko

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「日本の名随筆」は、
初回の10巻(花、鳥、猫、釣、陶、庭、色、死、町、山)を所蔵していますが、
記事を書くにあたって調べたら、驚いたことに、10年以上にわたり
本巻100巻、別巻100巻が刊行されていました。

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コメント

♪なっちのママさん♪
実にいろいろなテーマで発行されていたので惹かれるのですが、
読んでいない蔵書のほうが先ですよねぇ。
「坂西さんと猫」によると、その頃、太郎という猫がいて、彼女が亡くなった日にいなくなり数日後に死んでいるのが見つかったとあります。
このことも友人たちにはショックだったと書いていました。
ともに旅立つなんて…複雑な気持ちになりました。
そんな気持ちをも溶かす子猫たちの姿です。

投稿: iharaja | 2007年2月18日 (日) 22時59分

あれ~、夕方に書き込みした筈が・・・
多分、「確認」を「投稿」と勘違いしたんだね。
この随筆は猫だけに限らず面白そうですね。
読んでみたいです。
坂西志保さんは猫ちゃんを置いて逝かれたのかな。
これだけは避けたいですね。悲しい^_^;
それにしても仔猫ちゃんは可愛いね。
何とも言えません。

投稿: なっちのママ | 2007年2月18日 (日) 21時54分

♪てるてるさん♪
私は本を読むのは勿論すきなのですが、本を買うこと自体が趣味のところがあって、読み終えていない本がまだあるのに、つい手を伸ばしてしまうようです。で、少々自重して、我が家の本棚を発掘中です(笑)
そうそう、猫の虜になった人は「猫」に関連したものに目が行きますね。
というより、猫アンテナが優れてくるのだわ、きっと♪

投稿: iharaja | 2007年2月18日 (日) 21時32分

♪マイキーさん♪
猫に仕える・・・猫と暮らす人は大なり小なり、同じような感覚を覚えるのではと思うのです。
半ば猫にこき使われていると自虐的に言いつつも、猫好きにとっては、それさえ、手前味噌的な気持ちかも。私はまさに!です(^^ゞ
4キッズたちの写真は宝物になりました。和みますよね。
私?私は気は若いですよ、気はね(笑)

投稿: iharaja | 2007年2月18日 (日) 21時27分

♪鯉三さん♪
この本の最後に阿部昭さんの「猫の不幸」が収録されています。「みやげの小石」(81年)からの出典だそうです。未来の猫の暮らしに触れていて、今の猫たちを見ると当たらずとも遠からずという気がします。
実は、阿部昭さんが亡くなられた翌年出版の「猫に名前をつけすぎると」がこれも読まないまま埋もれていることを今回発見。
今日から読み始めるところです(^^ゞ

空はね、実はこちらにいらっしゃる方の大半も初めは男の子と思ってたんですよ~。確かに雌らしからぬ顔つきなのだと思うのです。

投稿: iharaja | 2007年2月18日 (日) 21時16分

25年も前の本、よく出てきましたね。
そのころの私は猫が大の苦手だったから
目も触れなかったけど、
今は本屋に行けば猫のものばかり見てますね。
本屋に限らず…(^^)

投稿: てるてる | 2007年2月18日 (日) 19時39分

iharajaさん、こんにちは♪
面白そうな、随筆集ですね♪
猫ちゃんに、顎で使われる飼い主、まさしく家がそおかも♪(笑)
タマの、おしっこ、ウンチ、ご飯、寝る場所提供してるのに、タマのマイペースですし、猫ちゃんはマイペースなのでそう思えるのかな♪(笑)
いなくなると寂しくなるのは、猫好きにとっては、的を射てますよね♪
4ニャンとも可愛い、仔猫の時の写真ですよね、ホントに可愛いですね、見ていて和ませていただきました♪
iharajaさん、の若い時って、今でも若いですよね♪(笑)

投稿: マイキー | 2007年2月18日 (日) 18時05分

ああ、ぜひ読んでみたいです。選者の阿部昭さんも猫の随筆を書いているのでしょうか。とても文章が上手な作家なので興味をもちました。

空ちゃんは女の子だったのですね。いつからか、わたしの勝手な思い込みでお兄さんだと決め込んでいました。どうも失礼しました。

投稿: 鯉三 | 2007年2月18日 (日) 16時18分

♪かおこさん♪
猫好きな乙女がいつの間にやらおばちゃんになってしまった…です(笑)
「猫と作家」はチェックしている本の一つです。名随筆のシリーズ読破なんて考えられませんね~。

写真は4キッズ生後1ヶ月ごろです。左がトラちゃん、手前が源ちゃん、寝転がっているのが里羽ちゃん。
角に向かって何やってんだか~?が、ちび平です。
手紙を書くなら、先日の事件ははずせませんね。

仮に決めた宙の誕生日が3月3日だったのですが、その誕生日の日に旅立ったのも不思議な気がします。

投稿: iharaja | 2007年2月18日 (日) 08時36分

追伸:
写真、かわいいです(#゚▽゚#)。
マイピクチャに保存ですぅ♪(よろしいですか?)
後ろ姿もかわいい(/。\)。

あと、ブログのタイトルの句も素敵です。宙ちゃんのことかしら?

投稿: かおこ | 2007年2月17日 (土) 22時42分

こんばんわー!
iharajaさんてば、25年前も猫好きだったんですねぇ♪
私も猫に関する色んなタイプの本を立ち読みしたり買ってみたり・・・。結構探すとあるんですよねぇ。
(最近も「作家の猫」とゆう本が面白かったです。)

私も柚に飼われてるのかなぁ(>_<)。猫好きを極めれば、そこまでの悟り?を開く日もくるのか(笑)。今の所我が家に住んでいただいている。我が家を縄張りにしていただいている。輝かしいにくきうを触らせて頂いている。ってトコかにゃ(-_-;)。

猫ちゃんの気持ちを想像して手紙風にしるすって発想は、結構今っぽいなと思ったけど、「我輩は猫である」にしても、実は昔から動物好きがやってみたくなる手法なんでしょうね♪かわいい。
ちび平くん、霄ママと一緒にお手紙書いたら?
「先日はお外へ出てみたら、恐ろしくて声も出なくなり候」て。

それにしても、このシリーズは全部読むのは厳しいですねぇ(^-^;。

投稿: かおこ | 2007年2月17日 (土) 22時40分

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